9月12日から10月10日まで杉並区議会では今年3回目となる定例議会が開かれていました。
今定例会の前半は、私が委員長を務める総務財政委員会にて補正予算や契約案件を含め7本の議案審査を行い、10月1日からの後半では、昨年一年間区民の皆様からお預かりした大切な税金が無駄に使われていなかったかどうかを審議する決算特別委員会が開かれました。
 この決算委員会で私は3回の質問に立ち、最終日には会派を代表して決算の認定理由を述べる意見開陳も行いました。3回の質問の内容は、単年度予算主義(予算の使い切り)への考え方について、青梅寮の青梅市への売却に伴う公共減額について、障害者用駐車場利用証制度の導入提案についてです。
各質問の詳細は区議会のホームページから議事録をご覧下さい。
 また昨年1年間の杉並区の財政は良好状態を維持しており、歳入は約1600億円、歳出は約1512億円と共に過去最高となり黒字経営でした。さらに区の基金残高(貯金)は504億円で平成11年当時と比べて6倍となり、区債残高(借金)はピーク時の平成12年より60%もカットすることができました。
 しかし来年度以降、先行き不透明な景気動向を見据えると、区の収入は減収することが予想され、今まで以上により慎重な財政運営が必要であり、その一方で多様化する区民ニーズに対しては、適宜迅速な対応が求められます。よって今後の杉並区には財政規律を維持しつつも職員定数などの削減を進め、その行革効果で得られたお金を区民サービスへと転化させるバランス型の運営が必要だと考えます。


基金(区の貯金)残高の推移



区債(区の借金)残高の推移